時空 解 さんの日記
みなさん、こんにちは。
今日はタレスに付いて少し調べてみましたので、ここに書いてみたいと思います。驚いたのが下記の三つの逸話。タレスに付いての逸話だったのですね。出典は全てウィキペディアです。
逸話1
有名な逸話に、夜空を見上げ天文の観察に夢中になるあまり、溝(あるいは穴)に落ちてしまった、というものがある。そばにいた女性(若い女性とも老婆とも言われる)に、学者というものは遠い星のことはわかっても自分の足元のことはわからないのか、と笑われたという。
この逸話はガリレオ・ガリレイとチマブーイの話の中で読んだ記憶があったので、今まで私はチマブーイの逸話かと勘違いしていました。
逸話2
男がロバの背に塩を積んで市場に売りに行く途中、川を渡る時にロバがつまずいて転び、塩は川に溶けて流れてしまった。翌日も同様に塩を積んで市場へ向かったが、川を渡る時にロバはまたつまずいた。ロバは川でつまずくと荷が軽くなることを覚え、わざとつまずいたのだった。一計を案じた男はその翌日、ロバの背に海綿を積んで市場へ向かった。今度もロバはつまずいたが、海綿は水を吸って重くなった。それ以後、ロバがつまずくことはなくなったという。
この逸話はイソップ物語の一つだとばかり思っていました。
逸話3
貧乏のゆえに哲学は何の役にも立たぬものであると非難されたタレスは、次のオリーブの収穫が豊作であろうことを天文学から知り、まだ冬の間にミレトス(小アジアの西)、キオス(ミレトス沖の島)の全てのオリーブの圧搾機械を借り占めておいた。すると、収穫の時期が来たときに多くの人が彼に機械を貸し出すことを要求したので、莫大な利益を得ることになった。こうしてタレスは、彼が欲するなら金持ちになることは可能であるが、そのようなことは彼の関心にないことを示したという。
この逸話は学生向けではないだけあって、始めて聞く話ですが、買い占めた圧搾機がまだ実際に残っているようです。この圧搾機にロマンを感じます。
逸話だけではなく、タレスには”タレスの定理”と言うものを残しています。検索をしてみると、三角形に関する定理が出て来ました。タレスの定理と言うと一つではなくて、五、六個あるようです。この中に三角形の合同条件も含まれています。何か数学で三角形とか図形と言うとユークリッドのイメージがありますが、三角形の合同条件の基はタレスと言う事のようです。後にユークリッドがユークリッド原論に整理したのでしょうか?ちょっと興味が湧きますね。ともかく図形イコールユークリッドと言うイメージは改めた方がよさそうです。
こうしてちょっと調べただけでも、如何に自然哲学の始まりに付いて無知かを思い知れられます。現代物理学の標準理論の理解には殆ど必要のない知識とは言え、タレスの時代こそ、本当に宗教的な物事の捉え方から、自然哲学的な物事の捉え方へと人類が考え方を転換した時代のようです。少しくらいは勉強しておいたほうが良いかも知れません。そんな事を思いました。
では今日はこの辺で。
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