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時空 解 さんの日記

 
2015
10月 5
(月)
23:30
傾聴とはフランス料理のオムレツ。
本文

みなさん、こんにちは。
昨日はカウンセリングを行なう時に大切となる傾聴の鍛錬を積むべく、傾聴トレーニングの講習会に参加してまいりました。(傾聴トレーニングin名古屋 主催:カウンセリングルーム杏 講師:カウンセリングルーム 心の相談室with 室長 竹内成彦先生) 物理数学を通して存在の探求を行なっている私ですが、人の思考回路と感情の関係に付いても「カウンセリング技能」を通して想いをはせたりしております。「人間同士はどうして同じ説明で "解った" と同じように納得できるのだろうか?」と言う疑問の答えも、傾聴訓練から垣間見る事ができるのかもしれません。
さて、昨日の傾聴トレーニングというのはプロを対象としたトレーニングです。私がなんとか参加できた理由は「日本産業カウンセラー協会」のカウンセラー資格を持っているからこそです。本来「人の思考回路と感情の関係」と言うような、人間をモルモットの如きに見詰める姿勢では参加する資格など到底ない講習会です。人間の尊厳を大切にする気持ちを持って参加するべきです。
誠に恐縮ながら、こんな私も参加をさせて頂きありがとうございました。おかげさまで講習会を通して、カウンセラーとしての課題を2つ、持ち帰る事ができました。「人の思考回路と感情の関係」に付いては横に置く事ができました。

① 人のカウンセリング(傾聴ぶり)を観察している時には、その出来不出来を感じ事が出来るが、いざ自分が行なうとトンと出来なくなる。
② 十分間のカウンセリング(傾聴)でクライアントとラポール出来たとしても、その後の展開が全く分からない。
個人的な今後の課題が上記の2つであり、また大きな壁として立ちはだかっています。この2つは根本には一緒の事で、つまりは経験不足、学習不足、と言う事ですが・・・。
カウンセリングは、とにかく基本として傾聴が出来ないと始まりません。しかし少しづつでも傾聴を進められるようになってくると、今度はドカンとこちらに届いてくるクライエントさんの気持ちに戸惑ってしまいます。職場で心身共に健康的に活動されている方のお話の中にも、ストレスに悩まされている、と言う事は多々出てきます。それをどう受け止めれば良いのか迷ってしまう時があります。

ストレスに対する対処法は、実は単純に分解すると次の三つしかありません。
・ストレスを取り除く
・自分の考え方を変える
・ストレス発散のための気分転換などをする
傾聴を心掛けていなかった頃の私なら、この対処法を知ってさえいればカウンセリングが出来ると思っていました。「転職すればいいんじゃないのぉ?」とか「あなたの考え方が偏屈ですね」とか、最終的にはそんな答えをクライエントさんに伝えられるように、まずは傾聴でラポールして云々・・・とね。
しかしこれは間違った考え方です。「クライエントさんも同じように対処法を知っていて、ご自身でも努力されている」と言う事を、自分は本当の意味で理解していなかったのです。ちょっとした勉強で知る事ができる知識は、単純に使う事は出来ません。悩みと言うのは「分かっちゃいるけど、できない」と言う心理状態である事が多々あるからです。
恋愛を始めたいのなら、好きな異性に何でもいい、声掛けをして行けば一歩を踏み出せるものですが、それが出来ない。わかっちゃいるけど出来ないのです。第三者から見るとバカバカしい話ですが、当事者としては苦しいのです。恋愛に限らず、悩みとはそんな状態が多いです。
しかしカウンセリングと言うものは不思議な物でもあります。
カウンセラーがクライエントさんを援助出来ていない、と感じている時にでも、クライエントさんご自身は密かに問題解決に向かって進んでいる事があったりするそうです。人は、目の前に居る他人が他人ではなくなり、自分を受け入れてくれる一人の理解者に取って代わる時、心に良い変化を起こします。そんな良い変化が心に起こると、何の関連があるのか、今まで分かっちゃいるけど出来なかった事に挑戦できるようになったりするそうです。

できない、と思い込んでいた理由や考え方は、いったいどこに行っちゃうのでしょうかね?人とは不思議な物です。
ともかく今回の傾聴トレーニングは、いつになく学ぶ事が多い勉強会でした。
では今日はこの辺で。


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