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時空 解 さんの日記

 
2021
5月 13
(木)
09:49
マスペディア 284 「楕円面」 ~ 地球、準惑星の形について ~
本文
皆さんこんにちは、時空 解です。

今日は久々にマスペディア 1000 に目を通してみました。
トピックの
・284:楕円面

です。

楕円面と言うとちょっとイメージが湧きませんが、地球の形と言えばイメージが沸くでしょう。
まぁ果物のみかんのような形ですね。うーむ01

みかんのように地球は極端に球をつぶした形ではありませんが、一般的には遠心力で赤道方向にすこし膨らむイメージが、確かにありますよね。

でも、今日読んだ「トピック 184:楕円面」から、地球の形がこの「みかん型 (扁球説)」として世に受け入れられるには紆余曲折が有ったんですね。知りませんでした。汗

理数系を学ぶ者としては知らないとちょっと恥ずかしいかも知れません。参考になるサイトを下に示しておきましょう。

・中村英俊「科学的想像力の時代:18世紀フランス自然科学小史」 より
    第4回 地球形状論争とカッシーニ一族

地球の形はみかんのように赤道方向に膨らんでいるのではなく、北極と南極方向に伸びている形 (長球) と言う学説も有ったんです。

そもそも地球が完全なる球形ではないことは振り子時計の狂いから理解されたようですね。
パリで調整した振り子時計が、赤道付近では 1 日に約 2 分半も遅れたそうです。
この二分半の遅れを、ホイヘンスとニュートンがそれぞれ地球の自転と遠心力から説明しますが、これに異を唱えたのがもともとフランス全土の精密地図製作のためにパリに招かれていたカッシーニ親子でした。

父ジョヴァンニ、息子ジャック、そして甥のジャコモ・マラルディたちは南北に縦断する子午線の計測をおこなったそうですが、親子 2代 36 年にわたる大仕事だったようです。
結果が出たのが1718年で、地球は長球であるという測量結果が出たのです。

これが当時の科学界を大いに騒がせたということです。うーむ02

地球は長球なのか否か?10数年ものあいだ決着が付かなかったようですが、ようやく1735年になると光行差や地球の歳差運動など、ジョヴァンニの時代には知られていなかった諸条件と最新の測量技術・道具を加えた再測量で、地球がみかん型 (扁球説) である裏づけがとれたそうなんですね。

こんな歴史的な論争が有ったんですね。私などは宇宙に浮かんでいる惑星なんかは全てみかん型だと思っていましたので、長球説なんて頭から否定してしまいそうです。でも、こんな考え方も間違っているんですね。

実はマスペディア 1000 の「トピック 284:楕円面」にも載っているのですが、例えば準惑星ハウメアがみかん型ではない惑星で、三軸不等楕円面だと予想されているそうです。

また一つ、自分の固定観念を知った今日でした。

では今日も1日の習慣を始めてます。小さな一歩・挑戦を試みています。
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