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時空 解 さんの日記

 
2021
5月 19
(水)
10:31
オイラーは $ 1 $ から $ 100 $ までの自然数の $ 6 $ 乗を言えたそうだ!
本文
皆さんこんにちは、時空 解です。

最近「整数の性質」について学習をしていることで、単純な計算をなめていた自分に気付かされました。

小学生 (2年生かな?) の時に九九を暗唱しますよね? …と言うか、暗唱させられますよね。
この九九を暗唱しなかったら、一体どうなると思いますか?

まぁ今ではそれほど不自由はしないかも知れません。
なんと言ってもスマホにも電卓アプリはありますし、
「 OK Google 。計算をしてね」
と言えば計算をしてくれて、答えを言ってもくれますからね。にっ

でも、九九を暗唱していないと数学の問題を考える時にはとても不利になりますよね。どういうことかも申しますと、思い付いた解法を即座に正しいか否か検証する機会を失うと言うことです。

例えば
半径 $ 6 $ cm の円の面積 $ Q $ と、縦と横が $ 4 $ cm、$ 9 $ cm の長方形の面積 $ R $ の比はいくつですか?
と言う問題が有ったとします。
これって長方形の面積の出し方と、円の面積の公式 $ \pi \cdot r^2 $ を知っていれば直ぐに

$ Q : R = \pi : 1 $

とわかりますよね。

でも、九九を暗唱していないと $ 6 \cdot 6 = 4 \cdot 9 $ が直ぐには出てきません。この時点で、ノートと鉛筆が必要になるんです。
まぁ電卓とか「 OK Google 」を使っても良いですけどね。

ともかく九九を知らないと問題を解くことが面倒になる場合が多々発生するんです。
これが九九を暗唱している人としていない人との、決定的な違いです。( まぁ至極当たり前のことを言ってますが… ( ^^;   )

算数の授業中に、問題を解説する先生のお話について行けなくなるんです。そうすると数学の考え方がが面白い!と感じる機会も失って行きます。

数論 (整数論) の問題を解く時に、この差は顕著に現れるでしょう。

皆さんはオイラーをご存知ですよね。そのオイラーは、九九どころが $ 1 $ から $ 100 $ までの自然数を $ 6 $ 乗した値を暗唱していたそうです。
( 書籍:世界で二番目に美しい数式 上 第1章 レオンハルト・オイラーと偉大な友人たち p23 より )

これはビックリ えっ! ですよね。
例えば $ 99^6 $ って、どんな値か分かりますか?

「OK Google 。$ 99 $ の $ 6 $ 乗はいくつ?」
と聞いたところ
$ 99^6 = 941480149401 $

と応えてくれました。12桁もの膨大な数値です。

fx-JP900 でこの計算を行ってみると
$ 99^6 = 9.414801494 × 10^{11} $
と表示されてしまって、下2桁が欠落…。 汗

このことからもオイラーがいかに凄いかを知る事が出来ます。

ちなみにインドでは義務教育で $ 1 $ から $ 20 $ 程度まで、掛け算を暗唱するそうです。
インド人は九九を99×99まで暗記するって本当なの!?

とにもかくにも、やっぱり数学が得意になるための近道は計算力・暗算力、そして暗唱力でもありますよね。

数学は思考の結果を数値で示す学問です。数値計算は考えた結果を表すもので、決して思考力そのものを表すものではありません。
思考をスムーズに行うためにも暗算力・暗唱力は大きな武器になります。

・世にも不思議な暗算王 Human Calculator (3 of 3)


脳の視覚野と運動野を意識しながら、またそろばんの練習を始めようかなぁ…。

では今日も休日を始めています。休日の充実こそ、人生の充実です。
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