時空 解 さんの日記
今日から第1巻の第3章に入ります。今日は2つの節を要約してみました。
第1巻 第3章 物理学と他の学問との関係 3-1 はじめに
・学問のうちで、物理学はいちばん基礎的かつ包括的であって、あらゆる学問の発展に大きな影響を与えてきた
・物理学はあらゆる現象で基礎的の役目を演ずるので、他の学問分野の研究者たちも、それを勉強している
・(他の学問は、どんなことが基本的な問題となっているのか、それを示したい…しかし)
・枚数が限られているので、物理学と工学、産業、社会、戦争などとの関係を論ずるわけにもいかない
・枚数が限られているので、数学と物理学との間にある極めて顕著な関係にさえもふれることができない (我々の見方からすれば、数学は自然科学ではないという意味で、科学ではない)
・数学の正否をためすのは実験ではない
・あるものが科学ではないからといって、それは下らないものだときまっていはしない。例えば、恋愛は科学ではない。だから、あるものが科学ではないといったところで、そこに何かあやまりがあるということにはならない。単に科学ではないというだけのことである
第1巻 第3章 物理学と他の学問との関係 3-2 化学
・物理学からいちばん大きい影響を受けた学問は、おそらく化学であろう
・無機化学 - すなわち生物に関連のない物質の化学。初期の化学でもある
・原子という考えは、主として化学の実験によって立証された (参考:ジョン・ドルトン)
・メンデレーエフの周期表には、どのように化合するかという規則の集積、すなわち反応そのものの理論が、大部分要約されている。これが無機化学を形成するのである
・無機化学は、結局すべて量子力学の原理によって説明されるのだから、理論化学は要するに物理学なのである
・無機化学は、結局すべて量子力学の原理、と言っても将棋の規則を知っているということと、将棋をさすことができるということとは、別問題である
・化学反応を考えたとき、そこでどんな現象がおこるかということをはっきり予言するのは非常に難しい
・しかし、理論化学のいちばんの根本は、量子力学に帰することは確かである
・物理学と化学とから出た分野で、その両方によって発展した非常に大切なものがある。それは統計的方法である。統計力学といううまい名前がついている
・分子ひとつひとつの動きをすべて追跡することは、我々の思考容量をもはるかに超えてしまう。だから、統計力学の複雑な状態話取り扱う方法を考え出すということが、非常に大切なのである
・統計力学は、熱現象、熱力学現象の学問である
・無機化学は、今までは、本質的には物理化学と量子化学とに帰した。
・物理化学は、反応はどんな速さで起こるか、どんな現象が起こるか、分子はどのように衝突するか、最初にとび出すのは何か、等々を研究する学問
・量子化学は、起こっている現象を物理法則にてらして理解するのに助けになる学問
・化学のもう一つの分野は、有機化学で、生物に関連のある物質の化学である
・有機物と、無機化学で作り出されるものとの間には、何の違いもない。有機物では分子の組合せがより複雑になっているだけのことである
・有機化学は、生物学とも、また産業とも、非常に密接に関係していることは明らかである
・物理化学や量子力学は、無機化学と同様に、有機化学へも適用することができる。しかし有機化学の主な問題は、こういうところにあるのではなく、生物系や生物の中で作り出される物質を分析し合成することにある。これが生化学につらなり、生物学自身につらなり、あるいは分子生物学につらなることになる
さて、現在の物理学は、例えば原子核内の粒子の動きに注目して研究を進めていますよね。
「原子核内の粒子の動き方」
が物理学の基礎的な問題であって、これを解明するために研究が進んでいます。
他の学問は、さて何が基礎的な問題なのでしょうか? それをファインマン物理学では、この第3章で出来る限り解説したい気持ちがあるようです。
でも紙面が限られているので、数学についても満足には出来ないことが「はじめに」で語られています。
うーむ…残念です。
でも「化学」の節を読んでみた限りでは、物理学との関係がキチンと書かれていました。…キチンと言うよりも、なかなか歴史的な関係があるんですね。
やっぱり勉強になります。
では今日も1日の習慣を始めてます。小さな一歩・挑戦を試みています。
では今日も休日を始めています。休日の充実こそ、人生の充実です。
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