皆さんこんにちは、時空 解です。

では今日もファインマン物理学を読み進めてみましょう。今日はこの節を一通り整理できました。
 

第１巻 第３章　物理学と他の学問との関係 3-4 天文学
・天文学は物理学よりも古い学問である。星や惑星の運動に見事な単純性があることを示したのが天文学であって、それによって、物理学が発足した。この単純性を理解するということが物理学のはじまりであった
・星も地球にあるのと同じ原子からできている

広大な天をみていると私の想像力はひろがる - 私のかよわい目にも百万年昔の光が入ってくる。広大な世界 - 私もその一部分である - 私のからだをつくっているものは、大昔の忘れられた方からとび出している。あるいは星はみないっしょになっていた同一の出発点からひろがっていくことがわかる。それはどんな有様か、意味は何か、何故か？それについて少しばかりわかったとしても、神秘はそこなられはしない。真理というものは、過去のどんな芸術家が考えたよりももっとすばらしいものなのである

・原子は光を出している。この光はそれぞれの原子で振動数がきまっている。分光器を使えば、我々は光の波の振動数をふるいわけることができ、いろいろの星の中の原子の奏でる調べをみることができるのである
・地球上で発見されるよりも前に、ある星にその存在が発見されたものが二つある

ヘリウムは太陽に発見された
テクネチウムは、ある低温星に発見された ("発見" と言う言葉を、ファインマンさんは "自然の中に見つけたのは" と言う意味で使っているようです。参考 - テクネチウムが人工的に合成されたのは、発見よりも以前。- Wikipedia より)

・星をつくっている元素は、地球にあるのと同種のものだというのだから、このことは、星を理解するのに具合がいい
・物理学の基本法則を使って考えれば、どんな現象が起こるかということが、かなりはっきりわかる場合が少なくない。かくて物理学は天文学に助けをかしているということになる
・例えば、太陽の内部における物質の分布は、地球の内部よりもずっとよくわかっているのである
・星のなかでは原子がこうなっていなければならないということを計算することができる
・星をたえずもやし続けているエネルギーの源泉は、きっと星の中で核反応が起こっているに違いない、ということを考えついた発見者が、たった１人いた。(しかしたった１人と言うのは理解されないもので、あわれなものである)
・太陽のエネルギーを供給するのは、水素核の "燃焼" である。水素がヘリウムにかわるのである
・ヘリウムばかりではなく、星の中心ではいろいろの化学元素が結局水素から生成されているのである
・我々のからだを作っているものも、かつては星の中で "料理され"、それがとび出したものである。化学反応では分からないアイソトープの割合がどうなっているかを調べると、我々のからだを作っているものがどんな炉でつくられたのかということがわかるのである
・その炉は星のようなものであった
・我々のからだにある元素も、もとは星の中で "作られ"、新星とか超新星というものの爆発によってとび出してきたものだということは、ほとんど確かである

うーむ…今日の節はなかなかロマンチックな内容が２つも含まれた節でしたね。物理学と芸術にたいするファインマンさんの感想とか、太陽における核反応を洞察した物理学者 (きっとアインシュタイン) の孤独みたいなことまで書かれていました。

ともかく、もともとは水素原子からいろいろな物質が "作られ" るのだと言うことを、現代の天文学 - 物理学は示していると言うことですね。
でも、星を見上げる時に馳せる想いも大切なことです。それをファインマンさんは分かっていて、今回の節にロマンチックなことを入れ込んでいるのでしょう。


では今日も１日の習慣を始めてます。小さな一歩・挑戦を試みています。
では今日も休日を始めています。休日の充実こそ、人生の充実です。

【今日の記事を評価して頂けましたら、下記をクリックしてね。Amazon サイトで関連書籍が見れます (アフィリエイトにご協力をお願いします) 】
　　　♪ - クリックのみでも充分に嬉しいです - ♪
　　　　　　 ------------------------------