時空 解 さんの日記
2022
3月
11
(金)
20:52
本文
皆さんこんにちは、時空 解です。
昨日はブログの投稿が夜になってしまいました。朝から忙しかったことと、再就職の件。それから重要例題55に付いて考えていましたから、遅くなってしまいました。おまけに「青チャート式数学II、重要例題55」に関連して、2項定理をキチンと押さえておく必要性を感じました。
それでブログの投稿が遅くなったんです。すみません。m( _ _ )m
今日は「青チャート式数学II、重要例題55」の設問 (1) について、その解答に肉付けをしてゆきたいと思います。
チャート式の解答はシンプルと言いますか、説明不足と言いますか…ですからね。( ^^;
でも、これもなかなか骨の折れる作業でした。ブログの投稿がまた夜になってしまいました。重ね重ね申し訳ありませんでした。m( _ _ )m
さて、重要例題55の設問 (1) には、2つの解答が載っています。
展開の公式の発想を利用する解答と、もう一つは (別解として) 2項定理を利用する解答です。
どちらも
$ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + ax + b $
までは一緒ですけどね。
まずは上式が書けないといけません。
ポイントは $ x^n -1 $ を $ (x-1)^2 $ で割るのだから、余りは $ x^2 $ の次数よりも小さい次数が余る、と言う点です。
ですから、余りを $ ax + b $ と、$ x $ の1次式で表せることがポイントですね。
これに付いては、チャート式数学の解答も下記のように表現しています。
問題の余りを求めるためには、余り $ ax + b $ の $ a,~b $ 2つの未知数を求めれば良いのです。
ここまでは良いですよね?
ここで (丸1) の式に $ x = 1 $ を代入してみましょう。
そうすることで、2つの未知数が1つの未知数で求められるようになります。
$ 1^n -1 = (1-1)^2 \cdot Q(1) + a \cdot 1 + b $
$ 0 = (0)^2 \cdot Q(1) + a + b $
$ 0 = 0 \cdot Q(1) + a + b $
従って $ a + b = 0 $ ⇒ $ b = -a $
上記のことが、チャート式数学の解答には下記のように1行で書かれています。
これで求めなくてはならない未知数 $ a,~b $ が1つ ( $ a $ ) に成りましたね。
(丸1) の式も
$ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + ax - a $
$ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + a(x - 1) $
と変形できます。
では、ここから $ a $ を求めるにはどうすればようでしょうか?
ここまでくると、チャート式数学の解答の続き、下記の意味が見えてきますよね。
さて、ここまでて上の最後の行 (解答 8行目) の式
$ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 = (x-1) Q(x) + a $
から $ a $ を求めることが出来ればいいですよね。
でも、ちょっとその前に…。
分かりずらいのは、解答の 7行目 ですよね。
$ x^n - 1 = (x-1)(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $
は本当に正しいのか? 一度確認する必要があります。
(ここが展開の公式の発想で、式変形を試みているところです)
展開してみましょう。
右辺に分配則を使って書いてみると
$ (x-1)(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) = x(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $
$ -1(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $
$ = x^n -1 $
となりますので等しいことが確認できました。ここまでくれば後は
$ \textcolor{blue}{ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 = (x-1) Q(x) + a } $
から $ a $ を求める方法を考えれば良いことがわかりますよね。
では、次に進みましょう。
$ \textcolor{blue}{ (x-1) Q(x) + a } $ の $ x $ に $ 1 $ を入れてみるとどうなりますか?
$ (1-1) Q(1) + a = 0 \cdot Q(1) + a $ ですから、$ a $ ですよね。
$ \textcolor{blue}{ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 } $ の $ x $ に $ 1 $ を入れてみると、どうなりますか?
$ 1 $ は何乗してもやっぱり $ 1 $ ですからね。$ 1 $ が $ n-1 $ 個並ぶ足し算になります。最後に $ +1 $ がありますから、$ 1 $ が $ n $ 個の足し算というわけです。
つまり
$ a = n $
となります。
このことが解答には下記のように書かれているのです。
これで、まずは展開の公式の発想を利用して、式変形を試みる解法の肉付けが終わりました。
次は二項定理を利用する解答 (別解) の肉付けですが、ブログ記事が長くなりますので、次の記事に回すことにしました。
そうしないと、記事が投稿できないのです。…きっと文字数制限が掛かってますね。( ^^;
では、続きは次のブログ記事に託します。
昨日はブログの投稿が夜になってしまいました。朝から忙しかったことと、再就職の件。それから重要例題55に付いて考えていましたから、遅くなってしまいました。おまけに「青チャート式数学II、重要例題55」に関連して、2項定理をキチンと押さえておく必要性を感じました。
それでブログの投稿が遅くなったんです。すみません。m( _ _ )m
今日は「青チャート式数学II、重要例題55」の設問 (1) について、その解答に肉付けをしてゆきたいと思います。
チャート式の解答はシンプルと言いますか、説明不足と言いますか…ですからね。( ^^;
でも、これもなかなか骨の折れる作業でした。ブログの投稿がまた夜になってしまいました。重ね重ね申し訳ありませんでした。m( _ _ )m
さて、重要例題55の設問 (1) には、2つの解答が載っています。
展開の公式の発想を利用する解答と、もう一つは (別解として) 2項定理を利用する解答です。
どちらも
$ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + ax + b $
までは一緒ですけどね。
まずは上式が書けないといけません。
ポイントは $ x^n -1 $ を $ (x-1)^2 $ で割るのだから、余りは $ x^2 $ の次数よりも小さい次数が余る、と言う点です。
ですから、余りを $ ax + b $ と、$ x $ の1次式で表せることがポイントですね。
これに付いては、チャート式数学の解答も下記のように表現しています。
解答 (1行目 ~ 3行目)
(1) $ x^n -1 $ を $ (x-1)^2 $ で割ったときの商を $ Q(x) $、余りを $ ax + b $ とすると、次の等式が成り立つ。
$ \textcolor{red}{ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + ax + b } $ …(丸1)
問題の余りを求めるためには、余り $ ax + b $ の $ a,~b $ 2つの未知数を求めれば良いのです。
ここまでは良いですよね?
ここで (丸1) の式に $ x = 1 $ を代入してみましょう。
そうすることで、2つの未知数が1つの未知数で求められるようになります。
$ 1^n -1 = (1-1)^2 \cdot Q(1) + a \cdot 1 + b $
$ 0 = (0)^2 \cdot Q(1) + a + b $
$ 0 = 0 \cdot Q(1) + a + b $
従って $ a + b = 0 $ ⇒ $ b = -a $
上記のことが、チャート式数学の解答には下記のように1行で書かれています。
解答 (4行目)
両辺に $ x = 1 $ を代入すると $ 0 = a + b $ すなわち $ b = -a $
これで求めなくてはならない未知数 $ a,~b $ が1つ ( $ a $ ) に成りましたね。
(丸1) の式も
$ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + ax - a $
$ x^n -1 = (x-1)^2 \cdot Q(x) + a(x - 1) $
と変形できます。
では、ここから $ a $ を求めるにはどうすればようでしょうか?
ここまでくると、チャート式数学の解答の続き、下記の意味が見えてきますよね。
解答 (5行目 ~ 8行目)
(1) に代入して $ x^n -1 = (x-1)^2 Q(x) + ax - a $
$ = (x-1) \{ (x-1) Q(x) +a \} $
ここで、$ x^n - 1 = (x-1)(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $ であるから
$ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 = (x-1) Q(x) + a $
さて、ここまでて上の最後の行 (解答 8行目) の式
$ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 = (x-1) Q(x) + a $
から $ a $ を求めることが出来ればいいですよね。
でも、ちょっとその前に…。
分かりずらいのは、解答の 7行目 ですよね。
$ x^n - 1 = (x-1)(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $
は本当に正しいのか? 一度確認する必要があります。
(ここが展開の公式の発想で、式変形を試みているところです)
展開してみましょう。
右辺に分配則を使って書いてみると
$ (x-1)(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) = x(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $
$ -1(x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1) $
$ = x^n -1 $
となりますので等しいことが確認できました。ここまでくれば後は
$ \textcolor{blue}{ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 = (x-1) Q(x) + a } $
から $ a $ を求める方法を考えれば良いことがわかりますよね。
では、次に進みましょう。
$ \textcolor{blue}{ (x-1) Q(x) + a } $ の $ x $ に $ 1 $ を入れてみるとどうなりますか?
$ (1-1) Q(1) + a = 0 \cdot Q(1) + a $ ですから、$ a $ ですよね。
$ \textcolor{blue}{ x^{n-1} + x^{n-2} + \dotsm \dotsm + 1 } $ の $ x $ に $ 1 $ を入れてみると、どうなりますか?
$ 1 $ は何乗してもやっぱり $ 1 $ ですからね。$ 1 $ が $ n-1 $ 個並ぶ足し算になります。最後に $ +1 $ がありますから、$ 1 $ が $ n $ 個の足し算というわけです。
つまり
$ a = n $
となります。
このことが解答には下記のように書かれているのです。
解答 (9行目 ~ 11行目)
この式の両辺に $ x =1 $ を代入すると $ \textcolor{red}{ \underbrace{ \textcolor{black}{1 + 1 + \dotsm \dotsm + 1 } }_{ n 個 } } = a $
よって $ a = n $ $ b = -a $ であるから $ b = -n $
ゆえに、求める余りは $ nx -n $
これで、まずは展開の公式の発想を利用して、式変形を試みる解法の肉付けが終わりました。
次は二項定理を利用する解答 (別解) の肉付けですが、ブログ記事が長くなりますので、次の記事に回すことにしました。
そうしないと、記事が投稿できないのです。…きっと文字数制限が掛かってますね。( ^^;
では、続きは次のブログ記事に託します。
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