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時空 解 さんの日記

 
2017
2月 11
(土)
22:41
数学検定、3級の発展問題 24ページ (2)
本文
皆さんこんにちは。時空 解です。
 
以前取り上げた数学検定の問題にまだ触れていませんでしたので、今日はその事について書きます。

3級の発展問題となると私には難しい問題が出て来ます。
その一つが以前2月1日にも扱ったこちらの発展問題です。
問題
1から9の数字が1つずつ書かれた9個の球を袋に入れ、よくかき混ぜてから同時に3個の球を取り出します。取り出した球に書かれている数を大きい方から順に a, b, c として、a, b, c を使ってできる3けたの正の整数のうち、最大の数から最小の数をひいた差を調べます。
 たとえば、a = 7, b = 4, c = 3 のときは、 347, 374, 437, 473, 734, 743 の6通りの数ができ、最大の数から最小の数をひいた差は、
 743 - 347 = 396
です。このとき、次の問いに答えなさい。
 
(1) 3個の球を取り出してできる最大の数から最小の数をひいた差は 99 の倍数になることを a, b, c を使って説明しなさい。
 
(2) 最大の数から最小の数をひいた差が 297 になるような a, b, c の組は全部で何通りありますか。
答え (1) 2月1日ブログ参照

(2) (1) より、99(a - c) = 297   a - c = 3
 a > b > c より、 a - c = 3 となる a, b, c の組み合わせは、
(9, 8, 6), (9, 7, 6), (8, 7, 5), (8, 6, 5), (7, 6, 4), (7, 5, 4),
(6, 5, 3), (6, 4, 3), (5, 4, 2), (5, 3, 2), (4, 3, 1), (4, 2, 1)
したがって、12通り。

上記の (2) の問題についてですが、この(2)の答えが、考えて導く解法の解説にはちょっとなっていませんよね。

99(a - c) = 297 の式を変形して a - c = 3 と言う (1) の答えから、どう考えて行ったら 12 通りを書き並べられるのでしょうか?
ここがポイントのはずです。
しかしそれが答えに解説されていないのです。どうしてでしょうねぇ。もしかしたら紙面の面積の都合なのかも知れませんね。( こう考えると、なんかフェルマーの最後定理のメモ台詞を思い出しますね。「この命題について、真に驚くべき証明方法を私は発見した。だが、それを書くには、この余白は狭すぎる。」と言うやつ。…私の考えすぎ?妄想?はー )

 
私はこの (2) の答えをすぐさま 6通り と答えてしまいました。a と c の差が 3 と言う事だけから組み合わせを推察したからです。これはうかつでした。
 
ちゃんと答えを導くためにまずは a - c = 3 を整理すると…
a = 9 の時は c = 6。…(9, b, 6)
a = 8 の時は c = 5。…(8, b, 5)
a = 7 は      c = 4。…(7, b, 4)
      6 なら         3。…(6, b, 3)
      5 なら         2。…(5, b, 2)
      4 なら         1。…(4, b, 1)
と書けます。

 
でもこれでは答えには辿り付けません。b が2つの数字を取れる事を見落としてはいけません。
ここが (2) の問題のポイントだとおもいます。
私がうかつだったのはこれを見逃した点にあります。

 
どうして答えにその事が説明されていないんでしょうね…?
簡単すぎる内容だから…?それとも本当に考える力を身に付けさせるために、書籍の編集者がわざと説明をはぶいた…?
まぁそんな理由ではないでしょうけど…。
ナハハ…

ともかく私にはちょっと手応えのあった問題でした。みなさんは直ぐに解けましたか?
では今日はこの辺で

 
千里の道も一歩から…。
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