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時空 解 さんの日記

 
2025
5月 20
(火)
08:52
第440回 数学検定2級2次問題、問題5 (選択) 一次不定方程式を利用
本文
皆さん こんにちは、時空 解です。

今日は昨日の続きです。問題5の設問 (2) を取り上げます。設問 (1) に付いては昨日のブログを参照してみて下さいね。
まずは問題とその答を右画像に示しておきます。


私なりの設問 (2) の解法を下記に示します。
 
設問 (2) 解答

求める値を $ x $ として、設問 (2) の問題文より2つの式を立てる。
ただし $ a,~b $ は整数
\begin{eqnarray}
  \left\{
    \begin{array}{l}
      x -2025 = 4a (A) \\
      x +4 = 2025b (B) \\
     (x \leqq 440)
    \end{array}
  \right.
\end{eqnarray}
(A) 式は「$ 2025 $ との差が $ 4 $ の倍数」である $ x $ を $ a $ で表した式
(B) 式は「$ 4 $ との和が $ 2025 $ の倍数」である $ x $ を $ b $ で表した式

この (A) と (B) を使って、$ a $ と $ b $ の関係式を導く
   $ 4a +2025 = 2025b -4 $

   左辺の $ 2025 $ と右辺の $ -4 $ をそれぞれ移行する
   $ 4a +4 = 2025b -2025 $ この式を変形すると
   $ 4(a+1) = 2025(b-1) $

   $ 4 $ と $ 2025 $ は互いに素なので
\begin{eqnarray}
  \left\{
    \begin{array}{l}
      (a+1) = 2025k (K1) \\
      (b-1) = 4k (k2)
    \end{array}
  \right.
\end{eqnarray}   とできる。ただし $ k $ は整数

(K1)、(k2) の式より $ a $ と $ b $ の候補が手に入るので、$ x \leqq 440 $ に見合う $ x $ を探る
   $ k = 1 $ の時
   $ a = 2024,~b = 5 $ を得るが、これから (A)、(B) を使って $ x $ を求めると両式から共に
   $ x = 10121 $
   となり、これは $ x \leqq 440 $ に適さない。

   $ k = 0 $ の時
   $ a = -1,~b = 1 $ を得るが、これから (A)、(B) を使って $ x $ を求めると両式から共に
   $ x = 2021 $
   となり、これも $ x \leqq 440 $ に適さない。

   $ k = -1 $ の時
   $ a = -2026,~b = -3 $ を得るが、これから (A)、(B) を使って $ x $ を求めると両式から共に
   $ x = -6079 $
   を得る。これは $ x \leqq 440 $ に適合し、最大値と考えられる。

以上のことから設問 (2) の答は $ -6079 $

設問 (2) はマイナスの値が出てきて、模範解答をもらうまでは確信は持てない気がしますね。うーむ01

とにかく、数学検定の問題の中で
「この問題は解法の過程を記述せずに、答えだけを書いてください。」
と言う問題は、記述自体が長くなって、採点に手こずる問題なんだと思えます。

とくに "検定特有問題" なんかそうですよね。汗

まぁ時々は "公式に当てはめるだけで答えが出る" と言う問題が ( 設問 (1) とかに ) 出る時もありますけどね…。
これならば手間が掛からないのですが…

今回の問題は、検定中に解くなら後回しにした方が無難でしょう。

では今日も1日の習慣を始めてます。小さな一歩・挑戦を試みています。
(休日は充実した日々によって輝きますよね)
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