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時空 解 さんの日記

 
2015
7月 17
(金)
22:30
蛭子さんも、只者ではなかった。始めて知った蛭子さんの思考回路。
本文

みなさん、こんにちは。
今日は蛭子能収さんの「ひとりぼっちを笑うな」を読んでみました。これってとても興味深い内容でしたね、テレビで拝見する蛭子さんはとってもいい加減な感じのする方(すみません)なのですが、本を読んでみてビックリ!。なんだかんだ言ってもやっぱりテレビに出続けている方らしい特殊性がある気がしました。(以降、ネタばれしますので、ご了承ください)
始めの方に出てくる章に「大皿料理は大の苦手」と言うところがありますが、その中に中学時代のお弁当の話が出てきます。蛭子さんは同級生に自分の弁当の卵焼きが食べられてしまうのが大嫌い、と言っていますが、いざ頼まれた時には「断れない性格だ」と言っています。みなさんは、この「断れない」と言う行動選択をどう思われますか?
私はちょっと優柔不断だなぁとか、自分の意思に従って行動する勇気のない人だなぁ、と感じてしまったのですが…。だから教室のすみで弁当を隠しながらこっそりと食べていたそうなのです。みっともない姿です。
ですが、こんな否定的な印象が読み進むうちに変わっていったのですよね。
いやだったら、キッパリと断る。これが正しい行動です。私はそう思いますし、私だったら断っている所でしょう。「そんな事を言ったら、きっといじめにあってしまいますよ」と言う意見もあるでしょう。確かにそうでしょう。幸い、私の学生時代はイジメのない良い学校、良い時代でしたので大事には至らなかったし、蛭子さんの時代も同じようなものでしょう。
しかし、蛭子さんは「頼まれたら断れない性格」と言っています。そして、書籍の後の方に書かれている事なのですが、そのイジメっ子とも取れる友人の事を、どのように思っているのか、それを読んで驚きました。
「例え自分に辛く当たってくる友人でも、それは私に興味を持っているから、好意を持ってくれているから。だって本当に嫌いな奴のお弁当のおかずを食べたいと思いますか?」と言っているのです。
私は周りの皆から、正しいと思われる事を行動したい。そう思っています。
しかし蛭子さんはその場の状況で、大切な何かを感じ取って行動をしているように感じました。

私の若い頃を思い出してみるとこんな言葉が思い当たります。
「人は正義を主張した瞬間から、不幸が始まる」
蛭子さんの「ひとりぼっちを笑うな」と言う本を読んでいて、私の頭にはこの言葉が浮かびました。蛭子さんは正義、正しいことを主張して毎日を過ごすような事はしていません。その場その場で何が自分にとって(自由でいたい自分にとって)大切なのかを本能的に理解し、行動に移せる人にように思います。
例えば「合作は手を抜く」と言うところに書かれている事ですが、”合作をするということは、必ず誰かリーダー的な存在の人がいたりしますよね。だから、美術部で合作をするとには、そういう人の言う事をよく聞いて、その人が言うとおりに描くことだけを考えるんです。”と言っています。これって何が大切なのか分かっていますよね。私なら皆それぞれの描きたいイメージを出し合って、話し合ってこその合作だと考えるのですが、蛭子さんは自分の考えを伝える事無く、リーダーの判断にゆだねると言っているのです。
蛭子さんと同様、私も独りでいるのがかなり好きな性質です。しかし、蛭子さんのように大切な物は何か、と言う発想はあまりありませんでした。何が正しいのか?私はそれにこだわっています。蛭子さんとはそこがとても違っています。
勉強になりました。
みなさんも一度読んでみては如何でしょうか?
では今日はこの辺で。


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