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時空 解 さんの日記

 
2017
8月 29
(火)
09:19
マスペディア 012 計算尺 - 1955年以前の計算器 -
本文
皆さん、おはようございます。時空 解です。
 
マスペディアの12番目のトピックには計算尺が紹介されています。
しかし…

つまらない。うーむ

どうして計算尺の事なんか取り上げて、トピックの1つにしてあるのか?
私は不満でした。
しかしそう思うのは、数学の歴史を知らなさすぎたからだと、今は思っています。昨日ここでご紹介した "対数の法則" と言うトピックもそうでしたが、それも書籍「対数 e の不思議」を読んで自分の無知を知った訳ですが…。

昨日、もう一冊の書籍が我が家に届きしまた。
・不思議な数 e の物語:E.マオール著、伊理由美(いりゆみ)訳

この第1章:ジョン・ネーピア,1614 と言う章を読むと、この時代の科学界全体からどれほど熱烈に対数の発明、計算尺の発明が受け入れられたのかが分かります。
私が生まれたのは1960年ですが、そのちょっと前、1955年までは計算尺で大きい数を計算するしかありませんでした。今のように計算機、コンピューターが無かったのです。そして計算尺の基礎を担う対数すらなかった1914年以前。数学者たちは、それはそれは退屈な計算をしなくてはならなかったのです。
その事をこの書籍から実感できました。
書籍「対数 e の不思議」も良い書籍だと思えたのですが、こちら「不思議の数 e の物語」を読み始めてしまうと比較にならない気がします。と言うのは、書かれている目的がそもそも両方違っていますからね。
「対数 e の不思議」はブルーバックス出版です。かたや「不思議な数 e の物語」は、著者マオールご本人が模範的な解説書だと感じている書「π の歴史:ペートル・ベックマン著」に刺激を受けて書かれた、いわば意欲書です。この書籍の第1章を読んだだけで、私は著者の精神を感じてしまいました。すなわち、ジョン・ネーピアがどんな人となりで、どんな時代背景の時に、どんな発想から対数と言うものを考えるに至ったのか?ネーピアの思考回路を推察するところから対数と言う考え方を説明してくれているのです。この執筆姿勢がたまりません。とても有意義な書籍だと感じます。

残念ながら私の知能指数では、この第1章のみの説明で対数の数学的本質を理解できるには至りませんが、その思考の方向性は明確に理解できました。対数を深く学習する時の指針になります。

 
マスペディアが対数や計算尺を取り上げている理由が良く分かります。対数の発明は当時の人たちにとっては今の時代のIT革命に近い衝撃があったのかも知れませんね。
そんな事を想像した次第です。
もっと早く、こんな書籍を読めば良かったなぁと、思う次第です。

 
では今日も1日を始めます。まずは青チャート「改訂版 チャート式 基礎からの 数学I+A」の学習からですね。進めます。

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数検の学習 ( ステップアップ ) ------ ------
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