皆さん、おはようございます。時空 解です。
 

先日の日曜日に開催された読書会で、１つ、印象に残っている質問があります。
この読書会は課題本である「自分を知ればもっと楽に生きられる」の著者ご本人に質問を投げかける時間も取って頂けた読書会でしたので、１０ほどの面白い質問が出たのですが…。
その中でお１人、とても数学的な考え方を想起させるご質問を投げかけた方がいらっしゃいました。
 

それはこんなご質問です。
質問者「本の中には、人の生まれつき性格を見極めて、受け入れて付き合う事が大切であると言う事ですが…」
著者「はい、その通りです」
質問者「こんな質問をすると、この書籍を否定してしまう事になるかも知れませんが」
著者「いえいえ、どうぞおっしゃってください」
質問者「生まれつき性格を見極める事が大切だと書かれていますが、同時に、それを見極める事は大変難しいとも書かれています。人の生まれつき性格を正しく見極めるために、先生 (著者) はどのような方法を取っていらっしゃるのでしょうか？」

と言うご質問です。

なかなか面白い質問だったと思いました。
相手・他の方の生まれつき性格はもとより、自分自身の生まれつき性格さえもエニアグラムと言う性格学を使っても正しく把握する事は難しい、と著者はおっしゃっていましたからね。ですから、正しく把握するためにはさて、どうすればよいか？です。
 

このご質問に対する著者の回答はこんなようなものでした。

著者「人に名前を付けるのと同じです。人に名前が付いていなかったら困りますよね？まずは一旦、冠 (かんむり) を付けるわけです」
この後にも著者の回答は続きますが、すみません。一言一句正確には思い出せませんので、ここで素の回答はご紹介できないのが残念です。でも私はこの時点で "的確な回答だなぁ" と思った次第でした。数学の背理法的な証明方法を連想したからですね。
冠を付ける、と言う事はすなわち、一旦仮定する、と言う事と同じだなぁと連想をしたのです。例えば自然数の中に素数が無限に存在すか否か？それを証明するためにいったん、有限である、と仮定するのと同じことです。
私の性格をいったん、エニアグラムで言うところの "タイプ２" と仮定してみましょう。
この性格を「究極のエニアグラム性格学―人の性格って、おもしろい!」の p18 から引用してみましょう。

善意の人：人間関係の中で積極的な役割を果たします。困っている人をすぐに見つけて、手をさしのべ親切です。好き嫌いがあっきりしており、物事を好き嫌いで判断することが多い。感情的でそそっかしく無謀ですが、いつも前向きでエネルギッシュです。

この表現に私の行動が一致しているか否か、それを診るわけですね。

本当に私の本質がタイプ２か否か…それはそれとして、行動を診て取ってそれがあてはまれば、私をタイプ２と想定して対処すれば、円滑に付き合いが出来て楽になる、と言う事です。本当に本当の私の生まれつき性格は分からなくても目的は果たせます。
 

冠を付けて考える…と言うの面白かったですね。
これって、変数を使って問題を解く事にも似ていませんか？
例えば「次郎君は１００円持っています。２０円のお菓子は何個買えるでしょう？」
と言う問題に、買える個数を x とする事 ( 冠を付ける )と同じだと…
うーむ…ちょっと強引かな。
 

ま、とにかく今日も１日の習慣は実施します。小さな一歩・挑戦を試みます。