時空 解 さんの日記
2018
3月
2
(金)
09:40
本文
皆さん、おはようございます。時空 解です。
今日は積分の とある公式に付いて書いてみます。私に取ってはどうしても直感的に違和感を感じる公式なのですが…その違和感を少しでも軽減させるために、2、3の Point をここに残しておこうと思います。
まずはその、とある公式とはどんな公式か?それを示します。
面積を計算する時に役にたつ公式です。下記の積分公式が白チャート「新課程 チャート式 基礎と演習 数学 II+B」の p278 に載っています。
特に次の2つの点に着目してみてください。
1. どうして、左辺の2次方程式の定数 \( a, b, c \) の内、 \( a \) だけが右辺に表れるの?
2. 右辺の式にどうしてマイナスが付いているの?
これを理解するためには \( ax^2+bx+c = a(x-\alpha)(x-\beta) \) と言う等式が頭に描けないといけません。でも、これが分かり難いですよね。\( \alpha, \beta \) を2次方程式の解としているのですから、因数分解できるはずなので、\( (x-\alpha) \) と \( (x-\beta) \) とに分解できる事は保証されています。そのように \( \alpha, \beta \) の値を決めているのですから。でもここで おや? と思うのは \( a \) が前に出ているところですよね。私はそう思ってしまいます。ここが 1. の着眼点です。直感的に違和感を感じる点です。
結局は、この \( a \) が括り出る事を理解するところが、この公式を理解するための大切なポイントなのだと思います。 \( a \) の符号がプラスかマイナスかによって、グラフの凸の向きも決まりますよね。2. にも関連してくるところです。
ではまず \[ ax^2+bx+c = a(x-\alpha)(x-\beta) \] の両辺を \( a \) で割ってみましょう。そうすると下記のようになります。 \[ x^2+ \frac{b}{a}x+ \frac{c}{a} = (x-\alpha)(x-\beta) \] さて、ここからが私が一番直感的に理解し難かった点です。右辺の因数分解された式の前から \( a \) が無くなりましたよね。ですが \( \alpha \) と \( \beta \) は変化していません。これは下記の2つの2次方程式の解が同じ値であることを示しています。\[ ax^2+bx+c \tag{1} \] \[ x^2+ \frac{b}{a}x+ \frac{c}{a} \tag{2} \] これを確認してみましょう。
まずは \( (1) \) の解ですが、これは2次方程式の解公式から直ぐに出て来ます。\[ x = {-b \pm \sqrt{b^2-4ac} \over 2a} \] \( (2) \) の解も同じようにして直ぐに書くことができますよね。\[ x = {-\frac{b}{a} \pm \sqrt{ (\frac{b}{a})^2-4( \frac{c}{a} ) } \over 2} \] これを変形してみましょう。\[ {-\frac{b}{a} \pm \sqrt{ \frac{b^2}{a^2}- \frac{4ac}{a^2} } \over 2} = {-\frac{b}{a} \pm \frac{ \sqrt{b^2-4ac} }{a} \over 2} = {-b \pm \sqrt{b^2-4ac} \over 2a} \] これで \( (1) \) と \( (2) \) の解が同じ事が納得できました。これで \( ax^2+bx+c = a(x-\alpha)(x-\beta) \) の等式で \( a \) だけが括り出されていても、それが正しい事が確認できました。
次にどうしてマイナスが付くか?なのですが、これはグラフ上の \( y \) の値は x軸よりも下の場合、マイナスとなる事から生じます。面積にマイナスはあり得ませんよね。\( a \) がプラスだった場合、グラフとしては下に凸ですから、\( y \) の値もマイナスとなります。それで積分すると面積の値がマイナスで出て来てしまいます。これをプラスにするために、マイナスを付けているわけです。辻褄合わせですよね。
ここまで判れば、あとは \( a \) を外した積分 \( \displaystyle\int_\alpha^\beta (x-\alpha)(x-\beta) dx = -\frac{1}{6}(\beta-\alpha)^3 \) が成り立つ事を変形して確認してみれば、公式も理解できると思います。
皆さんも一度、確認してみて下さいね。
2018年3月2日、横線にて、マイナスの考察部分削除
では今日も1日の習慣は実施します。小さな一歩・挑戦を試みます。
今日は積分の とある公式に付いて書いてみます。私に取ってはどうしても直感的に違和感を感じる公式なのですが…その違和感を少しでも軽減させるために、2、3の Point をここに残しておこうと思います。
まずはその、とある公式とはどんな公式か?それを示します。
面積を計算する時に役にたつ公式です。下記の積分公式が白チャート「新課程 チャート式 基礎と演習 数学 II+B」の p278 に載っています。
これがその公式なのですが、皆さんはどう思われますか?\[ \int_\alpha^\beta (ax^2+bx+c) dx = -\frac{a}{6}(\beta-\alpha)^3 \] ただし \( \alpha,\beta \) は2次方程式 \( ax^2+bx+c \) の異なる2つの実数解。
特に次の
1. どうして、左辺の2次方程式の定数 \( a, b, c \) の内、 \( a \) だけが右辺に表れるの?
これを理解するためには \( ax^2+bx+c = a(x-\alpha)(x-\beta) \) と言う等式が頭に描けないといけません。でも、これが分かり難いですよね。\( \alpha, \beta \) を2次方程式の解としているのですから、因数分解できるはずなので、\( (x-\alpha) \) と \( (x-\beta) \) とに分解できる事は保証されています。そのように \( \alpha, \beta \) の値を決めているのですから。でもここで おや? と思うのは \( a \) が前に出ているところですよね。私はそう思ってしまいます。ここが
結局は、この \( a \) が括り出る事を理解するところが、この公式を理解するための大切なポイントなのだと思います。
ではまず \[ ax^2+bx+c = a(x-\alpha)(x-\beta) \] の両辺を \( a \) で割ってみましょう。そうすると下記のようになります。 \[ x^2+ \frac{b}{a}x+ \frac{c}{a} = (x-\alpha)(x-\beta) \] さて、ここからが私が一番直感的に理解し難かった点です。右辺の因数分解された式の前から \( a \) が無くなりましたよね。ですが \( \alpha \) と \( \beta \) は変化していません。これは下記の2つの2次方程式の解が同じ値であることを示しています。\[ ax^2+bx+c \tag{1} \] \[ x^2+ \frac{b}{a}x+ \frac{c}{a} \tag{2} \] これを確認してみましょう。
まずは \( (1) \) の解ですが、これは2次方程式の解公式から直ぐに出て来ます。\[ x = {-b \pm \sqrt{b^2-4ac} \over 2a} \] \( (2) \) の解も同じようにして直ぐに書くことができますよね。\[ x = {-\frac{b}{a} \pm \sqrt{ (\frac{b}{a})^2-4( \frac{c}{a} ) } \over 2} \] これを変形してみましょう。\[ {-\frac{b}{a} \pm \sqrt{ \frac{b^2}{a^2}- \frac{4ac}{a^2} } \over 2} = {-\frac{b}{a} \pm \frac{ \sqrt{b^2-4ac} }{a} \over 2} = {-b \pm \sqrt{b^2-4ac} \over 2a} \] これで \( (1) \) と \( (2) \) の解が同じ事が納得できました。これで \( ax^2+bx+c = a(x-\alpha)(x-\beta) \) の等式で \( a \) だけが括り出されていても、それが正しい事が確認できました。
ここまで判れば、あとは \( a \) を外した積分 \( \displaystyle\int_\alpha^\beta (x-\alpha)(x-\beta) dx = -\frac{1}{6}(\beta-\alpha)^3 \) が成り立つ事を変形して確認してみれば、公式も理解できると思います。
皆さんも一度、確認してみて下さいね。
2018年3月2日、横線にて、マイナスの考察部分削除
では今日も1日の習慣は実施します。小さな一歩・挑戦を試みます。
応援してね。
千里の道も一歩から。そしてその道は登り坂です。ローマは1日にして成らず、です。
(ポチッとブログ村のバナーをクリックしてね)
★ 習慣作りのための、小さな課題 | ☆ 昨日の実施状況 |
---|---|
そろばんの練習5問 (暗算の獲得) ブログ投稿後 |
宮田 輝 そろばん教室 練習問題 7~10 各2回 |
斜め懸垂1回 (ボルダリングの体力獲得) 朝食前 |
斜め懸垂10回、グリップ20回、腕立て10回、腹筋10回 |
チャート式参考書1問 (物理学の数式の理解力の獲得) 朝食後9時から |
白II+B:p279 青I+A:できず |
心の筋トレ (集中力の獲得) 習慣を実行するにあたって |
今朝・7時に布団から出る:7時37分 --- ブログの投稿 --- 昨日・朝食は台所で摂って2階へ:〇 昨日・机に座ったら、直ぐに学習用具を開く:〇 昨日・理数の解法を楽しむ:機会なし 昨日・夜食も台所で摂って2階に:× 昨日・夜は23時に布団に入る:23時28分 |
閲覧(4357)
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |