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時空 解 さんの日記

 
2015
8月 19
(水)
22:30
数学エディタ、カルキングの想い出。因数分解も出来るすばらしいソフトです。
本文

みなさん、こんにちは。
最近は数式を毎日扱っているせいで、数学エディタ:カルキング、と言う数式を書くためのエディタを利用しています。

このエディタ、数式が書けるだけでなく、書いた数式の計算もしてくれる優れものです。変数に値を代入して演算をしてくれる機能もあります。また、驚くことに因数分解もしてくれるんですよ。個人で利用するレベルの数学エディタの中では、一番優れているのではないかと思っています。
さて、そんなカルキングですが、このソフトを使うときに時々思い出す知り合いがいます。以前、私が派遣社員としてソニー品川で仕事をしていた頃のお話です。( その知り合いはもちろん、同業者である派遣社員の知り合いです。ソニーさんではありません )
天下のソニーさんなので、会社にはいろいろな外注さんが出入りしています。部品メーカーの方や電気工具屋さんも出入りしていました。そんななか、このカルキングソフトを扱う会社の営業さんもいらっしゃったのですが、その営業さんが数学エディ:カルキングを売りに来た時の事です。その知り合いがこんな事を言いました。
「このソフト、因数分解なんて出来るけど最終的な式しか出てこないよね。途中経過も表示してくれるようにならないの?」
私はこの質問を聞いて恥ずかしくなりました。この質問のバカさ加減が、みなさんには判ってもらえると思います。どう返答をしたら良いか迷っていた営業の方に、さらの友人は続けました。
「多項式を x に付いて整理してくれたりするともっと良いけど。それも式の途中経過ももちろん表示してくれるといいよね。それが出来なきゃ電卓と一緒だよね、こんなソフト意味なし」
なんて言い放ちました。
「まさか本気でそんな機能が付けられるなんて考えていないだろうなぁ…きっと、営業マンを追っ払うための話術だろう」
その時にはそう思って聞いていたのですが…。
営業の方がすごすごと帰って行った後も、彼は延々と「今の時代、途中経過くらい表示してくれないとね。数万円のソフトの価値はない」と言っておりました。西暦2005年の頃のお話です。
2005年にカルキング8は、既に因数分解の機能をそなえていました。…あれから十年が経っています。カルキングは8 から12 に進化を遂げています。しかし途中経過の数式は、未だに表示されるようにはなっていないようです。
では今日はこの辺で。


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