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集合の要素の個数

ここには確率を求める時に利用する、集合論の内容をまとめてある。


 

集合とその表し方

集合とは、はっきりと区別できる「もの」の集まりである。集合を構成する「もの」を要素または元という。

集合を $ A $ 、集合を構成する「もの」を $ a $ 、構成しない「もの」を $ b $ とすると

  ・$ a \in A $  … $ a $ は集合 $ A $ の要素である。
          $ a $ は集合 $ A $ に属する。
  ・$ b \notin A $   … $ b $ は集合 $ A $ の要素ではない。
          $ b $ は集合 $ A $ に属さない。

 

集合を表すのに、2種類の記述法がある。

  ・要素を並べて表す方法       … $ \{1,~3,~5 \} $
                      $ \{x^2,~3xy+1,~y \} $ など
  ・集合の要素になる条件を書く方法  … $ \{n \mid n $ は $ 5 $ 以下の自然数 $ \} $
                      $ \{x^2+1 \mid x $ は $ 1 \lt x \lt 3 $ なる実数 $ \} $ など


 

部分集合

集合 $ A $ が集合 $ B $ に含まれる時、または集合 $ B $ が集合 $ A $ を含むとき
  ・$ A \subset B $  …集合 $ A $ は集合 $ B $ の部分集合である。
         「$ x \in A $ ならば $ x \in B $ 」が成り立つ。
$ A $ と $ B $ のそれぞれの要素が等しいとき
  ・$ A = B $  …集合 $ A $ と集合 $ B $ の要素は完全に一致する。
         「$ A \subset B $ かつ $ B \subset A $ 」が成り立つ。
集合が「もの」を1つも含まないとき
  ・空集合 $ \varnothing $


- 注意 -
・集合 $ A $ は集合 $ A $ 自身の部分集合でもある。すなわち $ A \subset A $
・空集合 $ \varnothing $ はすべての集合の部分集合とも考えられる。


 

共通部分、和集合

共通部分:$ A $ と $ B $ のどちらにも属する要素全体の集合。
  ・$ A \cap B $
    上記はすなわち $ A \cap B = \{x \mid x \in A $ かつ $ x \in B \} $ である。


和集合:$ A $ と $ B $ の少なくとも一方に属する要素全体の集合。
  ・$ A \cup B $
    上記はすなわち $ A \cup B = \{x \mid x \in A $ または $ x \in B \} $ である。


共通部分:$ A $ と $ B $ と $ C $ のどれにも属する要素全体の集合。
  ・$ A \cap B \cap C $
上記はすなわち $ A \cap B \cap C = \{x \mid x \in A $ かつ $ x \in B $ かつ $ x \in C \} $ である。




和集合:$ A $ と $ B $ と $ C $ の少なくとも1つに属する要素全体の集合。
  ・$ A \cup B \cup C $
    上記はすなわち $ A \cup B \cup C = \{x \mid x \in A $ または $ x \in B $ または $ x \in C \} $ である。

 
 
 

補集合

全体の集合 $ U $ の要素で、$ A $ に属さない要素全体の集合を補集合と言う。この集合を下記の記号で表す。
  ・$ \bar{ A } $
    $ A \cap \bar{ A } = \varnothing $
    $ A \cup \bar{ A } = U $
    $ \overline{ \overline{ A } } = A $


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